森蘭丸の生涯

森欄丸(もり らんまる)は、永禄8(1565)年、尾張国葉栗郡蓮台の丑年生まれ。美濃の豪族で織田信長の家臣・森可成(もり よしなり)の三男である。森氏は源義隆を祖とする。

実名(諱)は「森成利」で、現在では「森蘭丸」と記されることが多いが、実際に使っていた名前は「森乱丸」である可能性が高い。

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森蘭丸とは

2022.07.01 12:25

森蘭丸は幼少より信長に近侍したが、天正7(1579)年、乱丸は15歳にして信長に奏者(取次ぎ役)として重用されるようになった。頭脳明晰で諸事奉行や加判奉行等も務め、信長の寵愛を受けて、その一字をもらい長定と名乗ったという説もある。天正9年4月20日近江に500石を与えられ、天正1...

主従を超えた関係1 信長からの寵愛

2022.06.30 12:16

信長は、自分には三つの宝があると自賛した。一つめは、奥州から献じた白斑の鷹。世にも希な逸物である。二つ目は、青の馬。どんな砂浜や石ころの上を駆けても、つまずく事がない。三つめは、御小姓の森乱丸。これは忠功世に知るところである。     *    *    *    *    *信...

主従を超えた関係2 信長への思いやり

2022.06.28 12:08

ある時、信長が「障子を開けたまま来たから閉めてこい」おっしゃった。蘭丸が行ってみたら、障子はきちんと閉まっていた。蘭丸は障子をわざと開けて音を立てて閉めた。信長が戻ってきた乱丸に「開いていただろう。」と聞くと、「閉まっていまいした。」と乱丸は答えた。「では、なぜ閉めた音がしたのだ...

主従を超えた関係3 君主に説教する蘭丸

2022.06.27 12:09

信長が鷹狩に行って、休憩のためにある農家に入った時に大きな地震が起こった。お供の者達は驚いて外へ飛び出していったが、信長は家の中に留まり、信長の側には蘭丸だけがそのまま残っていた。地震が治まってから信長は外へ出た。そして、蘭丸が言う。「君主があのような危険な場所に居るべきではあり...

心霊現象に動じず、夢診断もする蘭丸

2022.06.15 12:09

堺に妙国寺という寺には巨大なソテツの木があった。織田信長の命令により、このソテツを安土城の庭に移植したところ、信長は庭の方から「妙国寺へ帰ろう。妙国寺へ帰ろう。」と奇怪な声がするのを夜な夜な聴いた。蘭丸が、その声の正体を突き止めるようと庭先に下りて行くと、声の主はソテツだった。蘭...

蘭丸の人を見抜く洞察力

2022.06.12 12:20

信長が紀州より召し抱えた者が居た。蘭丸は信長に言う。「はばからず申しますが、その者、身分の者の割には言葉が上手すぎます。紀州の人間だから、伊賀にも近いことです。縁者を丸め込んで裏切るつもりでしょう。きっと身分あるものに言い含められた言葉を、自分の言葉に直さずにそのまま言っているの...

澤田ふじ子の小説に描かれている蘭丸の女性関係

2022.06.01 12:22

※澤田ふじ子著「森蘭丸」(光文社文庫)より蘭丸は侍女(貴人のそばに仕える女性)の八重に情愛を覚えるものの、身分の低い田舎娘に心を奪われることを自ら戒め、公家の娘である湯布姫に心を寄せていく。しかし、侍女・八重の蘭丸に対する一途な思いは続く。「蘭丸さま、おさらばでございまする。」 ...

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